初石版画 / Lithography


Our school has an awesome lithography workshop. Students can make lithography... it's really great.
This year finally I started trying.
My first work's process and results are below.

うちの学校には、なんと石版画の工房があるんです。分厚い重たい石を磨き、その表面に専用のクレヨンやインクで描画して、そこにアラビアゴムやら何やらいろいろな下処理を念入りに施して出来上がった版で刷っていく版画です。アトリエの先生たちも「卒業したらまず出来ないから今年やっておけ」とのお勧め。今までの二年間は他のことで手一杯で出来なかったんですが、遂に今年は始めました。
やってみたら、あー、ハマりそう…。はー。異常に楽しかったです、完璧な自己満足ですが、自己満足したのも久しぶりだったので私は個人的に嬉しかったです。笑
でも本当に印刷技法は見事でした。石の上に、一度表面的には消えたように見える絵が鮮やかに版として現れるプロセスなどは、本当に魔法のようです。
絵は、描いたらほんと、昔の自分のようになりました。懐かしいと思う方もいらっしゃるかも。笑

書き上がった版がこんな感じです。
こういう、コンテで描く感じが久しぶりすぎて、荒ぶりました…。自由にやりました。。
This is drawn stone. Then teacher prepared with arabic gum, and 1 days after we can start preparing for printing.
そこに先生が下処理をしておいてくれて、その後印刷する日にまた更にいろいろあれこれとやりまして(あれこれありすぎて書けないのと、正確には覚えていないのでご説明ができません…、)
印刷OKの状態になった版がこちら。

finished preparing stone. then we can print... it's really beautiful. I like it... it was actually amazing experience. It was the first time for me that just one drawing is such treated carefully and used long time, cared by hand again and again... I felt that my drawing was treated with love. It's most impressive drawing work for me.

この段階で、すごく私は感動していました。
何故かというと、さらっと描いたドローイングが、これほどまでに大切に扱われ、慎重に処理され、時間をかけ、手間をかけ、愛情をかけてもらえる姿を、初めて見たからです。
たとえ紙に描いたものがどんなに売れたとしても、どんなに高い額縁に入れたとしても、一枚の絵をこれほどまでに大切にされることはある意味不可能だと思います。
先生というエキスパートの手によって確実に一段階ずつ処理を施されていく絵を見ながら、私は
「よかったなぁ、そんなに大切にしてもらえて…よかったなぁ…」と
ちょっとほんとに泣きそうな気持ちで見守ってしまいました。
とにかく。感動しました。じーんときました。。

しかもコンテで描くのは大好きですし、私の好きなオディロン・ルドンも石版画を沢山作った人なので、おおールドン!!!というミーハー心も相まって。いやー。嬉しかったです。感激。

それはさておき、とにかく印刷です。
版にインクをローラーで載せて、
位置を合わせて、
紙をセットして…
重たいハンドルを均一の時間をかけて回し、刷ります。
Now it's printing!! Thank you, teacher!! yeeeeaaa
おおお
おおおおおおお

そして絵が出てきました。
あざーす!

仕事を終えた石版。ありがとうございました!
この子は次の人に絵を描いてもらうために、この後磨かれて絵が完全に消されます。
一回描いたら全部消す、が原則です。
従って再版はほぼ…。不可能。はい。

紙を濡らして印刷するため、印刷後は厚紙の間に挟みプレスにかけておきます。
1〜2日後に引き取りに来て、印刷ナンバーとサインを入れ、1枚を工房のアーカイブ用に置いていきます。
ファブリアーノ紙に刷ったやつは殆ど仕上がりが均一なんですが(さすがだ…)、安いけどいい感じのグレーの紙に刷った方は、全部印刷の具合が違うので、あぁどうしよう。と悩みつつ。
先生にも好きなの選んでもらい、グレーの印刷の方を置いてきました。
This time I printed on two types of paper.
One was on Fabriano, another is on gray paper.

そして今回刷ったのはこれです。






単品ずつだと色の違い分かりませんね。。
並べてみると少し分かります。こんな感じです。
どっちがいいのかは、完全に好みですかね。


この、細かい粒、粒子状のものは、石版を磨く時にコントロールするのです。紙の目を自分で自在に作れるようなものです。完全にマットなものから、けっこう荒目のものまで作れます。すごい…。今回はわりと「石版画らしい」ぐらいの目の粗さにしました。

こうやってアップにすると
懐かしいなーほんとに
昔の自分だなー…
まだいつでも戻れそうなのでなんか安心しました。笑
といっても最近、紙が相手ではこれが出て来なかったので、石が相手になると出てくるのかな、となんだか不思議でした。

描いてる最中はなんとなく、龍かな?と思って描いてました。
なんか天気とか司っていそうな感じがしまして。この方。
なんとなくです。。はい。
しかしとにかく
楽しかったです!
まだしばらく通う予定。もちろん完全な自己満足ですが。ふふふふふ
のんびり自分のペースで通って描いて刷って、先生とクラシック音楽の話とかしながら刷るのが楽しいです。
しかし、こんなに大切に刷られた作品はほんとにこう、ハートがぽかぽかいたしました。
嬉しいなぁ。

不定期更新 週刊日記 / Weekly diary november.01

不定期更新。
さすがに間が空いてしまいました!色々とトライしていたらあっという間です…。
画像はありませんが、リトグラフィーにも挑戦しています。あんな重い石を削って準備して、絵を描いて刷るなんて、卒業したらできないことなので、先生たちにも勧められて。でもそれで作品作るかどうかはまだ分かりません。
Half of november already past over! I cant believe it. These days I'm tying many things at the same time.
This time I have no photo but I also trying lithography cuz I cannot make such printings after graduation... yeah it's so nice.

とりあえず画像があるものを。。
then, go for pics.

カリグラフィーの先生が出した「宿題」が返ってきて、指導がなされており、それを見ながらまた再度練習。
I continue practicing calligraphy with a teacher.
This is a returned homework with her advice to improve my letters.

チェコのポップアップ絵本の大家がおりまして、その方の展示見に行ってました。
Pop-up picture book exhibition of one czech great author!

遊びで作った、バレリーナ本のトートバッグです。なんか、何にでも使えるかなって。
大量生産できるかはまだ謎ですが、こういう活動もしたくて、今準備しているところなのです。
I made a small bag as a test. It's fun... I'll make more another.

これは、友達にチェコ語をちょっと教えてもらっていました。
意味があるかは分からないけど、何もしないよりずっとマシだと思って。
実際学校で個人コンサルは英語なんですが、スタジオでみんなで話してる内容があまりにも分からなさすぎて、そこから得られるものが沢山あるはずなのに…って。
私たちはこういう専門用語を非常に自然に使うので、使う単語をピックアップしてこいと言われても出来ないんです。それで、とりあえず、今自分に必要なものを例文にして、友達に訳してもらいながら教わりました。助かった。けど、道のりが遠すぎて…。それでもやっぱり、やらないよりは、ずっとずっといいと思うのです。
My czech friend taught me some czech words in our atelier. I really want to understand what they're talking about their...our works, but it's hard because they use some specific words about arts... you know. Then I need more vocabulary! Thank you friend... but please one more time!

道ばたの草を飾るやつで、しろつめくさ。
small flowers from the road, before winter has come...

とにかくあまりにも気に入ったスケッチブックがあったのと、どうやらロットによって紙質が違うんですが(チェコって、物の供給がすごくムラがあるんです。。一定のものが一定の約束で入ってこない笑)たまたま行った先で売れ残って?いた、自分好みの紙質のものがまだあったので、大人買い!
これで気兼ねなくガンガン使えます!嬉しい。。やっぱり、好きな紙があると描いててすごく気持ちいいです。
I love this paper! Monotyp, the czeck maker. It's good for brush paintings and also pen and ink.

一日動き回り、疲れきって帰ったときの、ご褒美?ご飯。。一人で(笑)ですが、本当に美味しかったです。
これは、ガチョウのもも肉のロースト。こんなのがほんとに安いのです。噓みたいです。この国の物価に慣れると危険だと思う…けど家計は助かります!
Goose leg in czech traditional style. I love it. Svatomartinske!

最近は季節の変わり目が強烈で、異常に眠くて何もはかどらないなんてこともあるので、そんな時は無理矢理カフェに行って集中します。この日はめちゃくちゃ集中できました。
sometimes I go to cafe and concentrate.

そこの天井。なにげに美しい
this is the ceiling of there

か、からあげ…!久々に食べました!嬉しい。。すごくおいしい…。
Kara-age! do you know? Chicken. We Japanese really really love it...! yummy!

習ったカリグラフィーで練習がてら、自分の指標になるような言葉を書いたりしています。これは去年の誕生日に友達がカードに書いてくれた言葉。苦しい一年でしたが、この言葉をたまに読み返しては、そうだ、追いかけよう。と思って、ここまできました。
まぁただ、悲しいことに、やろうと思ってたカリグラフィーを使うプロジェクトが、ボツになるかもしれなくて…。今日(11/17)コンサルがあって、その話があって。主題を変えることを勧められました。
今、しっかりもう一度熟考していますが、ずっとこれをやるつもりだったから、感情の整理もまだつきません。まだ、やりたかったことを全然試せていない…。でも、そのこと自体がやはりこのプロジェクトの良くなさを示しているかもしれないです。正直に言って、そうも思います。でも、諦められない自分もいる。
まだ年内はひどくあがくかもしれません…。苦しいですが、自分の心の兎を追いかけて、走っていく。
On my last year's birthday, my friend wrote me this words, and I like it so much.
This year was very hard and tough for me, but when I feel tired, I saw this words and thought; I should run more.
Now is also the time when I feel so hard. My diploma project was not really nice (It's too hard, the teachers said) then maybe I need to think about this again or just try harder. but anyway... I'll follow my rabbit. 


インク。きれいですね。
Inks. just inks on water... beautiful.

新しいインク買ってきたので、上記の新しい紙などに試し書き。
Making color chart of new colors.

このセヌリエのインク、最高なんです…。シェラックインクというんですが。
耐水性でツヤがあり、なんにでもイケます。これは出会ったときほんとシビれました。。まだ成果を出せてませんが。。。(ふぁ〜〜)
I really love this series of senerier ink!! It's shellac ink. I didn't know when I was in Japan, we never have such inks. It's quite excellent...!


朝ご飯に作り置きするスコーンのタネ。
秋っぽい色してたので撮ってみました。
ちなみにレーズンとクランベリー入り。
Scones in autumn colors, with raisin and cranberry.

see you!
それでは、また。

週刊日記 / Weekly diary 1102

今週は毎日毎日あまりにもいろいろありすぎて、逆に書けない感じです。そして反動のように画像が少ないです。よく人と話をした一週間でした。
This week I have too many "accidents" - events, so I cannot write them all...
instead, just few pictures.

友達とレストラン行ったらハロウィンメニューしてました。なんかカボチャのピューレみたいのがついてる豚肉のグリル。めっちゃおいしかった。
some Halloween menu was in restaurant. it was nice!

自宅での練習してるやつ。まだまだなんです
practicing at home. it's not still perfect.

今週のカリグラフィークラスで作ったもの。
手書きで同じ文章をリピートして書いたものに、装飾的にアンシャル体をほどこすというもの。
面白かったなぁ。
再来週からイタリック体に入るので、また改めて自体をブラッシュアップしておこうと思います。
基礎練習って地味だけど、やればやるほど、字、というものが体にしみ込み染み渡って、インストールされていくのを実感します。
本当に微妙な差異までも、先生に確認して聞いてみると、あぁやっぱりか!って思うことも多くて、勉強になります。
そしてやっぱり、きれいな字体が自分の手で描けるって…いい。最高。

I'm really enjoying practicing those letters.
This paper is handmade, then wrote several sentences repeatedly on the paper, then put uncial letters with gouache. 
It was really fun to make such dynamisms al by hand.
From 2 weeks later, we'll learn italic, so until then I'll brush up my uncial letters more.
i think i already addicted to calligraphy!

c u , čau.
サヨナラ(´ー`)

週刊日記 あえての失敗特集 / Weekly diary 1026

土日更新を心がけたい。

失敗は成功の元。
今週はあえての失敗特集。

In Japanese proverb, we say; "Failure is a key to success." Yeah I think it's true.
So this week I dare to introduce my failures, because it continued to my next step surely.

今週の失敗1。 Failure No.1.
去年、増刷作業をしたバレエガールの本。
その時失敗した表紙がたっぷり32冊分あり、「このカバーが勿体ないからこのサイズで本をもう32冊作り直しなよ」と製本の先生に言われてたので、一年越しで作業すべく行ってみたところ、なんと背幅のサイズ自体が合っていなかったので、全て無駄になりました。そして増刷自体も白紙になりました…。(でも結果的にはそれがよかったです。無駄に増刷せずに済んだので。)
この幅の合わなさ、写真でご覧いただけるだろうか…。
I made 32 books of "A Ballet Girl" last year, but I mistook the size of it.
Then I needed to finish them all, but this week I went to the workshop and measured again then I found that it's a fatal mistake because the spine of the book never suite for the content's thickness. So now those are just garbage... omg!

どうしようと困って、とりあえず切り離してみたけど、活路全く見いだせず。
Just i tried to cut them out, but I can't find the way to use it for...

こんなにたくさん…全て無駄になりました…。
…一応何か活用できないかと思って取ってありますが…。
Oh no... those 32 covers are all just... waste?
I still look for usage of them.
If you have any ideas, please tell me!!!




今週の失敗2。Failure No.2.
カリグラフィーの課題提出のため、たくさん練習して練習して、練習がけっこう上手くいくようになり、よしっ!と思って本番の手漉きの紙に書いたら、この紙、なんていうか、ちょっとツルッと滑りやすいんですね。だから、私の悪い手癖が全部出ました…。練習の成果…何だったんや…としばらく落ち込みましたが…。笑
カリグラフィーの先生が、この紙はその人の書き方の個性を見るのに一番適してるから、とメールに書いていた意味がすごくよく分かりました…。
I did my homework of calligraphy class. I practice many times to write it, then I had some confidence so I wrote it in handmade paper that teacher told me to write on and send her. Then... I made all of my bad mistakes!
So now I understood why she told me; "this handmade paper is very good to do analysis of your writings".
Yes, it's true!



失敗3。Failure no.3.
10年前に作った本の増刷をしようかと製本工房に持っていったら、その本、妙に開きにくくて困ってたんですけど、なんと紙の目を間違えてたからだと判明したんです。先生が一発で「これ、紙の目の方向が間違ってるよ、だから開かないんだ」だって。で内容も良くないし気が乗らないみたいで、結局増刷はなくなりましたが、プロの目から見た欠点を全て言ってもらえたおかげですごくスッキリしましたし、増刷が決まったカリグラフィーの本"Eye Contact"はすごく褒められて、ものすごくいい、増刷に値するとまで言われたので、その違いが自分自身でもすごくよく分かりました。
I went to bookbinding workshop. the teacher is really professional, I really trust him. I talked to him about my two books. One is which I made 10 years ago,.."Siddhartha", then I understood with his explanation that everything of that book was not nice. so I don't reprint it. Then 2nd is which I made last year, it's "Eye Contact". He said this book is very interesting and nice, so it's worth to reprint. I was happy, and decided to reprint this year.
Then, I came back to home with some paper to test some pin-up of "eye contact", then I found the problem... that, Siddhartha book's biggest problem was that I mistook the paper's direction. Then, now I made the same mistakes!
で、帰宅してからテストで貰ってきた紙を使って、ピンナップみたいなのあったら面白いなーと、アイ・コンタクトで使った絵を家のプリンターで印刷していたら
これも紙の目が縦と横で全然違うんですね…。
目を間違うとクルリンと丸まってしまい(右手)、間違えなければきれいにフラットになります(左手)。
紙の目というものがどれほど大事な要素なのか、そして私が如何に素人だったのか。
それを嫌というほど思い知らせてくれた一週間でした。
わ……忘れまじ。紙の目は大事なんだなぁ…。骨の髄までまだ叩き込まれてない気がするので、叩き込みます!!!!
you see? 
Right ones are rolling because I mistook the direction of the paper, and left ones are quite OK.
I need to understand the importance of the directions more...!



 失敗4。これはしょうもない失敗だけど。
今日、友人たちと日本食パーティーをするため集まったのですが、なんかテンパってトラムを乗り間違えたりしてる間にiPhoneの電池が切れてしまって、パーティーの写真が全く撮れず、手元に残ったのはなんと、行く前に「あっ珍しい模様のハトがいる」と思って異様に熱心に撮ってしまった、ハトの写真のみっていう…。
Then, it's a small failure but "Falure no.4".
Today we had a very nice Japanese cuisine party with my friend, but today i was crazy. Before I went there, I was absorbed in taking photos that I found it's beautiful... and after, I used all the battery of celphone... so I couldn't take photos of the party. Nooooo I was really crazy today!


なんやこれ。笑
haha.. what is this? lol

and Google automatically made of his animation gif! haha...!
しかも連写したやつがグーグルさんに勝手にgifにされてたよ。すごい。
なんやこれw

以上、失敗あれど収穫盛りだくさんの一週間でした。
Thanks to my failures, I really enjoyed this week.

c u :)

カリグラフィー練習中 / Practicing calligraphy

This summer, I realized that I've been yearning for writing letters by hands.
Anyway I started practicing some styles, and now I'm learning calligraphy with one teacher in Prague, because my yearning leads me to one new idea for my theme (maybe through my life) - "Pictures and letters should be expressed completely at the same time".
I need to reach to that level!
now I'm just practicing uncial, very basic but really beautiful. i love it. It would be very important start and basis on my expression.

カリグラフィー。
「文字を書く」ってなんて楽しいんだろう!とハマったのは、5月末にブラチスラバの小さなブックフェスティバルで行われていたカリグラフィーワークショップに、なにげなく参加してからでした。
今見れば本当にへたくその限りですが、割り箸をカッターで削った平たい木の棒にインクを浸して、まるっこい文字の書き方を書き順を習って画用紙に書いていくだけのことが、私には救世主に見えました。このざっくりとした遊びのようなたったの一時間半に、何かいろんなもののカギを見つけたような実感がありました。
なんだ、私はタイポがどうとかじゃなくて、書きたかったんだ!書けば分かるんだ!と、目がキラキラしてたと思います。幼児たちに混ざって文字を書きながら(笑)。
楽しくて、楽しくて、忘れられませんでした。
まもなくして夏休みに入るため、チェコでカリグラフィーを習いたかったのですがそうもいかず、夏は夏で予定も詰まっていたので、とりあえずペン先だけ二つほど買い、更に日本に帰国した時にカリグラフィーの本を探して買い、合間の時間でちょこちょこ練習することに。夏が終わるのをとても待てなかったのです。

この本、美しくてフルカラーで、文字の歴史や由来の話から装飾のテクニックに至るまで、薄いのに内容盛りだくさんで素晴らしかったです。。今もバイブル。とにかくこれを見ながら練習してました。

なんか、とりあえず形にはなるんだよなぁ。
などと思いながら、時間を見つけては手持ちのノートにひたすら書いて。

チェコに戻り、イギリスでカリグラフィーの大きな本を買ってから、それを見ながら気になる字体をひたすらこうして地味〜に、ガイド線を引いて、文字の比率を見ながらひたすらストローク練習してみたり。
その本に乗ってる字体をとりあえず全部練習しようかと思ったのですが、さすがにムリだった。

とにかく地味。


そうするうち、なんとか先生が見つかりまして、相談したところ、とりあえずこの二ヶ月は基礎をみっちりやるといいのではないか、その後に相当自由に描けるようになるはずだ、と先生に助言をもらい、じゃあこの二ヶ月みっちりいこう!ということで、
つい先週の金曜日、初回のレッスンがありました。
私もカリグラフィー最初から大好きだった、アンシャル体という、ベースオブベーシックでありつつけっこう個性的な字体です。3世紀頃に聖書の写本に使われた字体で、大文字小文字の区別がないところがミステリアスで好きです。

初回からこんだけ書けてるっていうのがなんかさすがに。
夏の間に地味に練習してた成果が微妙に出てるようです。。

アンシャルだけでもかなりスタイル違う字体あるんですよね、手持ちの二冊に載ってるものはこれともまた少しずつかたちが違いました。
でもまずは一つの基礎をしっかり身につけて、応用はその後やればいいです。
今は焦らず、全部のアルファベットを。

例えば、CとかEのカーブ。とても難しいです。
なので、その半月型だけを延々練習していきます。
すると、

一番上はへたくそ極まりないカーブを描いておりますが
だんだんそこそこ見れる形になってきて
最後の紙では一応まぁ。成立してるか。みたいな。(全然まだなんですが)
こんな具合に練習していきます。

で練習だけだと飽きるので
気まぐれに「写経」してみたりします。
これは何か、目にとまった気に入った文章を書いてみました。まぁそこそこ形になりつつあります。
左下のメモみたいな紙は、ペン先で「Height」を測り、それに合わせて平行線を引いておいて、その幅を紙に写し取ってガイドラインを引くのです。

…が面倒くさがりの私は、なんと練習の時に平行線とペンアングルの角度を引いた紙をパソコンに取り込み、練習用紙を作ってしまいました…。
書きたくなったらガンガン印刷してどんどん書いてしまいます。
いいのかな。いや…いいの…かな…?( ;谷)
こらえ性のなさがまずい気もします…。どうしよう…駄目かな…今度先生に聞いてみよう…(ドキドキ

毎日練習してたら、さすがに机ですら下を向きすぎてちょっと頭痛くなってきたので、遂に台を机の上にこしらえました。うん…最初からこうすればよかった。姿勢って大事ですね。手も動かしやすいし。。うん…基本は大事です、本当…。
教室に行き始めたことで、本ではどうしても分からない、けど大切なちょっとした、インク量の調節の仕方とかマスキングでレゼボアを作る方法とか、その、ちょっとしたことっていうのが大切なんですよね…!そういうことがパパッと目の前で行われる。それだけですら、物凄く有り難かったです。「出来る限りゆっくりペンを動かしなさい、急いでは駄目よ」と口をすっぱくして諭してくれる存在なども、本当に有り難いものです。一人では、そういうことを言ってくれる人はいません。言われたその理由が分からなくても、その言葉に従って進めてみると、必ず理由が分かります。大学の教授にしてもそうです。同じことを常に感じます。「先生」とは、有り難いものだとつくづく思います。

そしてこういう教育は、私は外国に来なければ絶対受けられませんでした。
日本の美大って。。何だったんだろう。。って、正直非常に思います。これは来た時からことあるごとに強く実感した部分です。
若い人、若くない人も、興味があるなら絶対一度は外国で学んでみた方がいいです。
とんでもなく自分というものを広げてくれます。


それにしても、カリグラフィーは楽しい。
一番楽しいのは、「言葉の力を視覚化できるところ」です。
私は昔から、自分の中にある「言葉の力」を自覚していましたが、それを形にする術を持っていませんでした。いつもそのことにフラストレーションがありました。
手書きでバレエガールの本を描いたとき、とても楽しかったですが、ややすると自分が一種類の筆記体しか知らないことに不足を感じ始めました。
そして結局カリグラフィーを徹底的にやるしかない、というところにたどり着いたのは、自明の理であり、逆にいえば、私が今この力をつければこれは一生モノであり、私という表現者に最も必要だった最後の強力な武器を手に入れることになるだろう、という確信があったからです。
やがて絵と文字が一体になって手から出てくるだろう、それまで辛抱して練習した方がいい、と先生が私に言いました。私もそう思いましたし、彼女の言葉を信じます。
今は、すぐに乗り出したくなる気持ちを抑えながら、その気持ちを全部こめて、練習をしています。
ただただ、楽しい。そういう気持ちでもあります。
こうした機会を迎えることができた、全ての方々に感謝しきりです。

わりと朝弱くて調子が上がらないまま昼になる、ということが多いので、音楽をかけて調子を上げるのを忘れないようにしようと思って台所に書いて張ってみました。
案外効果あります…(笑)


文字が紙の上で音楽になるところも、「写本」のいいところだと思います。
文字が、絵と一体になって、紙の上に流れ出す日のために、
今は。ひたすら。
練習です。

Frankfurt Book Fair! vol.1/ フランクフルトブックフェアに行ってきました①

時を逃すと書き忘れそうなのでとにかく書きます!
フランクフルトブックフェアに行ってきました。初めてです。
世界最大規模の本のお祭り。本好きにはたまりませんよね…!(´ρ`)小説や絵本のみならず、地図や料理本や子供向けなど、ありとあらゆるジャンルの出版社が世界100カ国以上から集まっているそうです。
世界最大規模の出版に関する取引場でもあります。四日間開催のうち前半2日が商談専用、残りの土日の2日間が一般入場できます。
プラハからフランクフルト、日帰りはさすがにムリそうだったので、一泊して訪れました。

I visited Frankfurt Book Fair 2014. As you know, it's one of the biggest book festival in the world, and also about the fair trade of publishing.

会場の外に古本屋さんの出店が並んでいて、そこを見てるだけでもかなり至福です。。
この並び方だけで美しくありませんか?
ちなみにドイツのペーパーバックというか、文庫本というか。ちょうど岩波文庫のような感じです。
Outside of the messe, there are many old book shops. It's already too much attractive for me...!

なんと活版スタンプを手彫りで作ってる出店がありました。すごい細工です。
古本そっちのけで目が釘付けになりました。
Maybe letterpress-stamp...? Handmade. 


He said his master makes it and sell in London.
普段はロンドンにいるそうです。いい雰囲気のおじいさんが店番だったので、彼が作ってるのかと尋ねたら、違いました。しかし、いいなぁ…。

この中から二つほどお土産に買いました。一つ8ユーロ。
I bought 2 of them. very great work!

会場のごく一部です。とにかく巨大会場が大きく分けて8つあるという凄い会場。
歩くだけでも精一杯で、着いた日は8つのうち2.5ぐらい周るので力つきました。足が痛すぎて歩けない…。
It's really huge messe so I need 2 days to see them all!

お昼に。。白ビールとソーセージ。。
ドイツに来てここまでドイツらしいご飯を食べたのは意外に初めてかもしれません。
おいしかった〜
Weissbier!!!!!!!! Love it!

へんな塔だな〜と思いながら歩いてきたら、ここの真下がメッセでした。そうだったのか…。鉛筆みたいに見えませんか?
this building seems like pencil, isnt it???



さて。会場内にて。
一日目は、グーテンベルクの工房が来てデモンストレーションしてるの見たぐらいで収穫は他になしでした…
が、なんていうか、あっさりとグーテンベルクが来てるあたり、あぁやはりお膝元…という感慨がありました。
いや。そんな簡単に来ないじゃないですか、グーテンベルク。。。異様にあっさり見れました。不思議な気分でした…。ほんとにとにかく聖書を刷ってたんだなぁと実感。
Gutenberg workshop had come.


基本は木版板に文字や装飾を彫って「スタンプ」です。ぺたっと。「印刷」。
昨今のインクジェットプリンターとかに慣れてるせいか、昔の「印刷」方法を見ると「版画や!スタンプや!」という感じがすごいします。
Basically it's wood curving and then "stamp" on the paper, you know.
It feels me really it looks "stamp", maybe this is because i'm too much got used to as ink jet printers works... right?

そして2日目は、けっこう自分としては収穫が盛りだくさんでした。

会場外のお花がきれい。

素晴らしく美しい絵本が中古書で売ってたので、おお!と思ったら、チェコのイラストレーターの作品でした。やっぱりチェコ、いいね。。と思いながら…。買おうかどうか迷い…チェコにあるかなと思って買わなかったのですがやっぱり買えば…よかったかなぁ…。
I found it at old book stores and thought "omg it's awesome!" but it was Czech illustrator's. Yeee czech artists are really awesome, especially such old watercolor works are incredible.

さて会場内に入りまして、最初はフランクフルトブックフェア今年の「招待客」、フィンランド会場です。
This is this fair's "Guest of honour" country, Finnland.









いい絵本やビジュアルブックもいっぱいです。
So many good books... I enjoyed.

日本語の本も少し。フィンランドといえばムーミン、トーベ・ヤンソン。
この本読みたかったな…
Sometimes I found books translated to Japanese.
It's Tove Jansson's novel.


長くなるので②に続きます。。
It's already so long, so I'll continue it to vol.2.

週刊不定期日記(10月前半) Diary-weekly October 2014

だいぶ見切り発車ですが、これからこうして多少こまめに日記をアップしようと唐突ながら決意しました。
フランクフルトブックフェアの写真はまた別途アップします。
とりあえず、チェコ日記。

I'll try to write a short photo-diary like this.
Weekly- not really exactly weekly - but weekly.

年と共に適当さが増してきたのか、音繋がりだけで違う漢字を手が勝手に書いている、というのをよくやってしまい、書いた後一人で笑ってしまいます。
「渡航飛」……。飛行機の気分だったのでしょう。
I made small mistake on my Kanji...

うちにプリンターさんが来ました!!
ガチのOKIのやつです……!
快適そのもの。ありがたい…本当に有り難いです。
Laser-printer has come to my house! It's OKI. yeeeeah it's really perfect...!


Postvni Muzeumという、郵便博物館にてやっていた木口木版の作家さんの刷りのデモンストレーションがあると教えていただき、訪れました。その作家さんが切手のデザインや絵も作っていたための開催でした。素晴らしい仕事でした。
I went to a demonstration of english woodcut printing of Zdenek Mezl.
little bit grotesque but nice, and his woodcut plate was really perfect work!

後のブログで詳しく書きます(多分?)が、なんとフランクフルトブックフェアからの帰り、パリでの乗り継ぎの便が飛行機トラブルで、キャンセルされてしまいました。あなたのお席はないので、次の日の朝に来てくれと言われる始末。おいおい!
飛行機のこととなるとエモーショナルになる私、久々に激怒してましたら、「カウンターに行ったらホテルバウチャーを用意してあるからそこに泊まってくれ」とのこと。
えっ?ホテルついてるの?だ、だったらまぁいいけど…でも夜ご飯どうするのよ!お腹空いた!(その時、夜の八時)と思っていたら
ホテルにチェックインしたら、なんとスラリとレストランのバウチャーが出て来て「あそこでディナーを食べてください」と。
え??とキツネにつままれた気分で行ってみたら、なんと前菜つきの3メニューのコースを出され、ワインはなんと500mlついているという出血大サービス。
宛てがわれた、空港近くのホテルの部屋も、実に立派。明日の朝5時にチェックアウトするのが惜しいほど…。(そう…もうちょっと朝ゆっくりできたらもっと最高だった…。。。)
…というわけで、そのディナーの前菜の写真でした。
It's a long story, but shortly say that photo is a dinner that I took at a hotel close to Charles de Gaulle airport. It was my return flight to Prague but it's cancelled by the company... I god very angry... but they prepared me hotel and even dinner. Hmm.... yeah, ok :-P~

ドイツにて、目的の一つでもあったシッダールタのドイツ語版、というか本家本元ですね!を、ゲット!古本市も探しましたが、これは普通の本屋で買いました。はい、今年の卒制のためです。
いやー、ついに原作(?)買えたか。なんだか感無量だったので、10年間所持している高橋健二訳、ドイツ語、英語と並べてみました。
Shiddharta in German, English, and Japanese version!
Because I'm planning to create some illustration & calligraphy book as my diploma work...

いい加減ひとさまに引かれる趣味なのは分かっちゃいるのですが、けっこうぬいぐるみが好きなのです…。ええ…寂しいんです。←
行きの乗り換えがアムステルダム・スキポールで、大好きなミッフィーのなんかすごいかわいいのに出会ってしまったので、迷わず購入。なんかケガしてるミッフィーらしい…。何故ケガ?でもかわいい。。
Miffy! Actually I love it ...
she's so cute, isn't it???
uuuuuuuuuuuMiffffyyyyyyy!!!!!!!! *:o)


デザインブロックという、デザイン(本もジュエリーも車もファッションも全部)のフェスティバルがプラハでいつも10月頭に行われるのですが、その一つでこんなステキな手作りジュエリーをプレゼントしてくれるブースがあって、そっこーで行ってきました。本当にすてき。。宝箱みたいなとこから自分でパーツを掘り出して、紐で適当に繋いで作りました。企画も面白いし、何より楽しかった!
I went to Design Blok (design festival in Prague, held every October), then one jewelry desiner Zorya had such unique booth. I got my accessory like this. I really like it. What a happy Project! Thanks, Zorya!!




学生同士でポートレートを描く課題が始まったので、卒業制作生徒の私は基本関係ないんですが、書きたいので勝手に混ざってきました。書くのは楽しいです。しかしこの後、シビアにデッサン狂いを指摘される。
Started caricature-portrait subject in my atelier.
I like it.

今年初めてなんですけど、リトグラフィーの工房について詳しい説明を受けることができたため、挑戦しています。これは描く材料が置いてある場所ですが、最初に重い重い石を磨かねばなりません。とても雰囲気のいい地下の工房ですが、翌日の筋肉痛がハンパじゃなかったです。しかもフランクフルトだった、私。。
This term I'm trying to make lithograph. 
Very nice workshop, but I have much muscle aches next day! xo


大好きな後輩のくまこと。豚の膝肉こと、コレノを前に、実にいい顔をしています。この写真大好きです。笑
二人とも肉好きなので、ペロリと平らげました。骨入れて1.3kgぐらいあるんですが。(安心してください、骨が結構重いですので…ええ。)
くまこ曰く、「コレノは当たり外れがありますよね。肉が骨から外れやすい食べやすいものと、かなり苦労して切り取らないといけないのとありますね」と。さすがです…あなたこそ肉食の鏡!私も長年の謎が解けました。肉の繋がりよ、永遠に。
Do you know? It's roast of pork knee. It's one of czech traditional cuisine, and it's so tasty! I love it.
w/ my friend Kumako. :)