執筆 / Writing a book is...

本を描く
という行為はすごく不思議で、特別な時間になる。
どうしてもこれだけに集中するまである程度待たなくてはならなかったと感じる。
二月から立ち上げて、ずっと資料集めたり準備してきたのに、描き始めるまですごい時間もかかったし、
描き始めたと思ったらまた難航する、の繰り返しで。
但し、難航したからといって、その本を描くアイディアが間違ってるかというと全くもってそうではないことは、何か深い部分での確信があるから、頑張るしかないわけで。
といっても一辺倒にがむしゃらに自転車の車輪をこぐようには進まないのが、創作の不思議なところで。。

ぽとり、ぽとりと雨垂れが落ちるように
紙の上にその物語の「雫」が落ちていって
ぽとり、ぽとりと
本当に少しずつだけコーヒーがドリップされるみたいに。
そのぽとり、ぽとりが全然不快に感じない。
それに焦るなんていうのは、とても不遜なことだ。

そんなことをしていて、ふと久しぶりに用事で街に出たら、
街を行くチェコ人たちのちょっとした会話や立ち振る舞いが、ものすごく新鮮に見えた。
とても鮮やかなものに見えた。
帰り道に、それが何故なのかが、頭の中にふと流れてきたBjork主演映画のサントラのある曲で分かった。
I've seen it allは、映画の序盤のあの曲の時点で既に死の影を匂わせているから美しいのだろうし
今描いている話の主人公が最後に老衰で死んでしまうから
世界がまぶしく見えるのだと。

To create a story book,
I always have an mysterious feelings.
This semester I couldn't finish it, although I've  keep trying to start more earlier... actually I started this project from this February but I could start drawing from just this week.
I don't know why, but only this is certain that it was certainly necessary such a long time to start drawing of this book.
Divine timing is really such a mysterious thing, I never can control...
actually I've been upsetting about this... but no, it's not true.
I'm sure I'm in correct timing, and in the deep side of me, i'm satisfied that I could wait for this timing and now I started this.

Heart mark on the sky... can you see? :)
空にハートマークが出てる!とびっくりしたのです。
私には、上と下、二つ出ているように見えます。

Anyway I keep working with this book maybe through this summer.
Yes, it's a little bit crazy because it's summer vacation season,
but I hope I'll be getting used to live with my creative works, everyday, any time.
Because I really want to be a "illustration-book-author", so I should getting used to work more naturally, more constantly, with only joy and deep insights, not with depressing and comparing.

「本を描く人」になるという自分の目標のために、最低限必要なこととして、常に継続して何かを作っている、というのが必要だと思うのです。
それには、それにストレスを感じず、決して他人のやり方と比べることなく、自分のビジョンを信じて毎日しっかりと、そしてリラックスした態度で制作を楽しんで続けられるようになる。そういう自分を作ることだと思っているのです。
なので、今期課題が締切までにきっちり終わらなかったことは、確かにおもはゆいのですが、それに捉われることなく、いま自分の夢を叶えるための自分を作る最高のトレーニング環境が出来上がったのだと、捉えるのです。
学校を卒業したら、いずれそういう状況になります。
その時に、折れず、見失わず、継続していかなくてはなりません。
学校というものにたくさん助けてももらっていますが、その価値観だけに溺れることは危険です。
外国人にあまり期待しない、この学校の習慣を逆利用して自分を鍛えられることを、私は幸せに思います。

がんばります。