結論はシンプル。

なんか「発信する」という作業って、一度やらなくなるととことん分からなくなるような…! 今日は気軽に書いてみるかな。
春が過ぎ、今週から突然、夏の日差しになったプラハです。






ここ数ヶ月の変化の間に、自分のことがいくつか分かりました。何かとても重要なことが。
たとえば、私は何よりも「愛がある人」に惹かれるし、人間として最も大事なことはそれだと思っていること。
特に、「成熟した愛」の持ち主を好むようです。
成熟した愛っていうのは、一時的な、ギャーピー言う愛じゃなくて、その対象のことを深く愛し、じっくり取り組み、時にはその愛のために怒ることもでき、対象と自らをさまざまな角度から検証し、その愛の中で自らも人として学んでいく、というタイプ。そういう人には無条件の敬愛を感じます。
それは人相手でも、もの相手でも、一つの道が相手でも、同じです。

この価値観が、思い出す限り、小学生から変わっていないのは確かです。
中学生頃からはっきりとした「思想」が自らの中に芽生え始めたのですが、その頃から、愛情深い友達はとりわけ大事にしてきました。バカでも不良でも、愛情が深くかつ適切なタイプは分かります。人のケンカの仲裁のために、身を投げ出して止めに行くような子には無条件の愛を感じていました。中学校の時のその同級生と二十歳超えてから会った時、最近の彼氏との話を聞いたらまったく変わってなかったので笑ってしまったのはいい思い出です。笑
愛のある人は必ず人に恵まれるので、心配してません。

関係あるようなないようなですが、「怒り」というのは愛の深さを知るのに意外に大事なファクターだと、最近改めて気づきました。
適切に怒れる人、何かのために怒れる人というのは、意外と少ないんです。
自分の癇癪や、恐怖を隠すためにキレる人なら掃いて捨てるほどいますが、何か大切なもののために怒り、立ち上がる力に変えられる人は、それほどいないんです。
友人と会って、とある出来事について話していたとき、静かにそして確かに「私は、この現状に対して怒っている」と話してくれたその人を見て、何か、私も深く、感動しました。怒ってくれるんだ。怒ってもいいんだ…と。
もちろんそれは、誰かをヒステリックに批難することではありません。大人なので、もっとうまくやります。(笑)というか真正面切って、作品で勝負して勝つことで、その怒りに打ち勝つのです。
私が敬愛するのはこういう人達だなぁ、とその一端を再び見させてもらいました。しかも、一緒にものごとを行うことができるのが嬉しいです。

この価値観は、私にとって多分、一番大事なものです。
そういう、自分にとって一番大事だと思うものを、もっと意識したいと思いました。
大事なものは、言葉では言い表せません。
言い表せないということを知らない人は、愛の浅い人ですが、そういう人はごまんと居ます。
彼らにいちいち失望していたらキリがありません。
人間に期待してしまうのが、私のよいクセなのか悪いクセなのか分かりませんが
そんなことはともかく、自分の生き方を貫くだけだな、と思います。

人間には限りがあり、限界があります。できることは限られています。
私はこの限界に対して、この数ヶ月で折り合いをつけさせられたのだ、と思っています。
ずっとつけたかったのです。自分に自信がなくてつけられなかっただけなのです。それを今、つける時が来ただけのこと。
この限界を受けいれ、自分がやりたいことをやるために他のことを犠牲にしなくてはならないリスクを引き受けることで、1つしか取れないその人生の目的から、自分が手に入れるべき必要なものは全て与えられるのだから、自ら10を得ようとリスクを拒否するのはおかしいのです。言葉にすればこれだけのこと、でもこれを実際に覚悟するには随分かかりました。
リスクを取る、という言葉は、何かちょっと恐ろしいような印象があります。
でも実際に理解してみると、なーんだ、という感じでした。。
取るべきリスクを100%負うと決意すれば、複雑に絡まったように見えている糸は、いっぺんにほどけてしまう。
私が見出したのは、この方法でした。
生きていれば自然とそういうことも発生していきますから、どこかでほどかないとおかしくなる。
自らの原点に戻りました。

なので、ここんとこは再びワケの分からない書類地獄に放り込まれたり、永遠に終わらないのではと思えるもう何度も同じことをしてる不毛なやり取りをやらされたりしましたが、笑っていられました。私の敵はこいつらじゃないし、今目の前にあるように見えてる壁や困難はじつは私の困難ではない、と気づいたからです。これは、神さまが仮で私に渡した、単純作業のようなものです。それがどうなろうが、どうとでもなるように、神さまが作っておられるので、私は任せっきりでいて、ただ目の前にあることを一生懸命やっていればよいのです。
もう既に、いくつもの問題が起こりましたが、その度に恐ろしく奇跡的かつ非常に常識的な方法で、色々なことが解決していきました。私はただ、笑っていただけです。自分の責任ではないもので悩むのは、やめました。私の責任はただ一つ。全力で楽しんで絵を描き続け、人さまのお役に立つことです。それを材料にして、絵を描けばいいのです。

結論自体はシンプルでした。
私は今日も、絵を描いてて、生きていて、幸せ、ということです。

金色の光

今から5年前、まだ日本に住んでいた私は2011年夏の個展の後、周囲の期待とは裏腹に、今の自分に希望が見いだせなくなりました。私自身がその環境に、一切の光を感じられなくなってしまったのです。
差し当たって、昔からの願いでどうしても学びたかった「絵で本を作ること」という目標に定めた途端、チェコという国を発見し、やりたかったことを全てできる最高の環境を見つけ、願い叶って留学することができました。
その時ずっと感じていたのは、やっと未来に希望の光が見つかった、という感覚でした。
感謝が溢れました。

留学当初、私はイラストレーターとしてはズブの素人で、みんなができることを、何一つできませんでした。
今までのやり方は全て捨てると決意しました。
そして、己の中で「芸術レベル」を一度下げて「デザインレベル」を上げることに専念
し、本を3冊完成させ、それからこれからやりたいストーリーも沢山見つけて、卒業しました。

今、2016年11月。
自らの未来への失望から約5年。
私は確かに欲しかったものを手に入れました。
そして人生は私を、芸術家の道へ呼び戻しました。

私はとても戸惑い、悩みました。
日本を出た理由の1つは間違いなく、「私は日本では芸術家として生きていけない」という、ある種の夢の挫折、断念だったからです。その思いはいつのまにか、「私はアーティストに戻ってはいけない」という思い込みにも変化していたのかもしれません。
でも、気づいたら今、私は外国にいて、住みたかった街にいて、手に入れる必要があった技術、心の持ち方、そしてそれ以上のもの全てを手にしていました。―「全て」といっていいと思います。私が日本にいたら到底想像もできなかったもの、全てです。

私を不当に扱う人に何度も出会い、その度に私は、自分にはもっと価値があると認めざるを得ませんでした。
最後の難関を断った今この瞬間、目の前に突然広大な野原が姿を現しました。
そこは金色の光で満たされていました。



私は気が付きました。
今やりたいことは、制作すること。
自分の制作をすること。
これがこの地でできたら、たとえもうここに住むことができなくなったとしても悔いはないと思えるだけのことがそれであり、今、その機会が与えられたということ。
それに関して悩む必要がないことは、不当で全くインスピレーションの湧かない大量の仕事を要求をしてきた人からの多大なストレスのおかげで、完全に理解できています。―神さまはそういう用意の仕方もするのです!

この夏に沢山の素晴らしい出会いがあり、私は既にいくつかのプロジェクトにむけて動き出しています。
再び、そしてより新しい形で、音楽家とのコラボレーションであるライブドローイングパフォーマンスを、少なくとも2つ、計画しています。
チェコでの書道家とカリグラファーとの交流展も企画しています。
何より、今どうしても個人的に制作したいテーマがあります。そのテーマで、なんとか個展をしようと思っています。もちろん、プラハで。
死んでも悔いがないと思えることにしか、私は動けないようなのです。
死なばもろとも。
やるしかありません。
今、とても気持ちが晴れ晴れとし、スッキリしています。
死んでいた全ての細部が、蘇ったような気分です。


30代はどうやら、「自分とは何か」を探し、表現する過程にあったようです。
制作した本のうち2冊が自分の人生や体験を紹介する本になったのも、偶然ではないようです。
自分のルーツを探る、名前に意味があること、自分のストーリーとは?という流れ。
外国に来て外国人として暮らすことで、私とは何かというテーマは自分が望んでいた大きさの領域へと一気に拡大し、そして拡大することで私自身の仕事である「核心部を見つけること」に繋がったと思います。
今、作り始めたのは、このテーマです。

http://akacoa.tumblr.com/post/152593755823


『墨と雪』という言葉。それに突然出会い、いてもたってもいられなくなって、制作が始まりました。
黒は、私を導き続けてきました。私は常に白地に置かれる黒を愛し、またその表現が最も得意であることも知っています。
画材を木炭にしても、黒のインクにしても、それは常に同じでした。
夏に書道家の溝口呑空氏と交流をさせていただき、チェコに帰ってからは硯に墨を摩って制作をしていた私はつい先月この言葉に出会った瞬間、私という意味を再び見出しました。
「ゆき子」という名の意味。
墨が導いてきた私の人生のことを。
また、『雪と墨』とも言うそうです。
お互いに反対の性質のもののことを指す慣用句だそうですが、私はつい先日まで知りませんでした。

それと、衝動的に描いたメモのようなこれを描いているとき、文字を書いていたら文字が自然に絵に変化していく瞬間を体験しました。
このような進行は初めてですが、書道の筆を持って作っているからだと思います。
今はしばらく、この感覚を追い求めていくつもりです。

今、私が存在する理由を表現しなくてはならない。
そう感じています。


A family tree / ファミリー・トゥリー制作

I really thank to the great opportunity to work with my dear Nikola Klanicova - calligrapher, of making a family tree of her client this week.
I visited her house and draw the brown tree.
It was really nice to draw with beautiful uncial letters of her, and good experience to make such a special construction like family tree. Because in this picture, I needed to make it branches  out towards down cuz ancestors were set on the upper part and latests are on the lower part.
Anyway I'm satisfied with the result.

友人であるカリグラフィーのニコラ・クラニツォヴァー氏と共に、クライアントの家系図を作る、という機会に恵まれ、今週行ってきて仕上がりました。
全部が全部ではないようですが、ファミリー・トゥリーの名のごとく、わりと木の絵と一緒に書くことが多いようです。
いつもはニコラが樹も描いてるのですが、今回は締め切りがタイトだということで、私を呼んでくれたようです。楽しく描かせていただきました!
今回はご先祖が上にいてそこから枝分かれして下(現代の子孫)へつながっていく、という構造だったのですが、自然に生えている木は通常は下から上へ枝が広がっていくため、不自然に見えないように、かつ構造として家族構造がわかりやすいまま見せるにはどうしたらいいのか…と若干悩みましたが、行ってみて説明を受けて考えた結果、わりと自然に見えるようになんとかできたかな、と思います。(木の幹が太いまま上に行ってしまうのだけはどうにもなりませんでした!先祖の名前だけ小さく書くわけにいかないので。。)
まぁでも、なんとか美しいものが出来たのではないか、と思います。楽しかった!こういう「絵描き仕事」は少し久しぶりでした。というか…絵描きとイラストレーションの中間みたいなお仕事だろうか。ま、絵には変わりない♪



Made it at her atellier. Slept and worked here!
彼女のアトリエで描かせてもらってました。寝泊まりもここで。

The final step of making. She added our name on the down part. Great!
作業の最後、作品下部に私達の名前が入りました。なんだか感動。。

Details.
細部です。



After working, we had a small Japanese cusine party with greatly-fresh baked fished and sushi by Nikola. (I don't make sushi. haha) She really cooks well and her cooking heals me a lot!
仕事完了の夜、ニコラが完璧に料理してくれた新鮮な魚の焼いたものと”スシ”で日本食ディナーをしました!あぁ、美味しかった……!ブルノには新鮮な魚を買えるお店が発達しておりまして、お値段も手頃。そのお店が料理の仕方も教えているそうなので、海なし県のチェコ人であるニコラも完璧に料理できるのです。鯛などを焼いてくれましたが、本当においしくて癒される…。




Other cooking of her. It's beautiful Czech traditional cuisines.
余談;彼女が作ってくれる、チェコの本当に伝統的な料理。







Her czech cuisines are really beautiful, tasty and healthy because it's made by a lot of vegetables!
When I eat czech cuisines at restaurant, it's always some high-calory things, so it was really the first time for me to eat real Czech traditional ones! I'm really lucky to have such a great chef friend :-D It's really great.
美しくて、おいしくて、野菜たっぷりで、健康的なんです。
レストランで食べる伝統料理は「単にカロリーの高いやつ」という感じなので、これが本物のチェコ料理か!と目からウロコが落ちました。
彼女がたまたま、本当に料理が上手で素材もきちんと見分けられる人だからなのですが、本当に私はラッキーでした。。嬉しい!


OK, back to the dinner table after the work.
さて仕事後のテーブルに戻りましょう。

I broght very good Sake which is from my Japanese friend. It was awesome! I, Nikola and her husband Jarek immediately finished drinking!
日本人の酒に詳しい友達が持たせてくれた極上の一本を持っていきました。すっごい美味しかった…!ニコラの旦那のヤレックと三人であっという間に飲み終わりました。( ´∀`)

I really thank you, Nikola and Jarek!!!
Every time we meet and spend time together, it's really natural and full of fun.
ニコラ、ヤレック、いつもありがとう!
彼らと過ごす時間はいつもとても自然で、本当に楽しい時間なのです。

And yes, also for one of my best friend cat, Wiki!
もちろん、今や大切なもう一人の友達、猫のヴィッキーにも。



Spring is coming.
春が来ているのを感じる昨今です。



Hope you have a nice-springcoming-days!
春に向けて、季節を味わいながら過ごしたいですね。

See you next time!
それではまた次回!

セスキ炭酸ソーダの代わりになるもの

近況はさておき、とりあえず書いておきたいことが。
この記事は男子は読まなくていいです(ニッコリ)。


私は布ナプキンユーザーなのですが、つけおきに使っていたアルカリウォッシュは日本から持参したものを使っていました。が、ついに底を尽きそうになりまして、本格的にアルカリウォッシュの代わりになるものを探し始めたのですが、「洗濯ソーダ」と書かれたものを来チェコ当時見かけたような気がしたのに、いざ探してみると、ない。。
どうしよう。。と困り果てていたある日、何気なくふと、普段あまり立ち寄らないROSSMANNに寄りましたら、あ…!あったあぁあぁ!!!
これです!!!
この「domol」というシリーズは、ROSSMANNオリジナルの商品なんですね。だからtetaにもdmにもなかったんですね…。。目からウロコでした。
これにちがいないと直感して帰宅し、水に溶かしてみました。うん、ぬるぬるする。しかも、なんかアルカルウォッシュより強い気が…。これは良いもの見つけた予感。

というわけで本腰入れて、ネットで「WASCH SODA」というドイツ語から英語に訳し、さらに日本語で言うと何に該当するか、みたいなのを学術的なとこから洗濯用語までだーっと調べまして、わかりました。
どうやらこれは「炭酸ソーダ」、またはそのまま「洗濯ソーダ」と呼ばれていたもので間違いないようです。
重曹だと血液汚れに弱いんですが、アルカリウォッシュ(セスキ炭酸ソーダ)は重曹よりアルカリ性が強いため血液汚れに強いんですが、実はセスキ炭酸ソーダというのは、炭酸ソーダと重曹を足して2で割った感じのもの(2ではありませんが、まぁイメージで)。ということは、つまり…そうです!炭酸ソーダの方が、分解力が強い!!

というわけで(二回目)早速直近の該当日につけおきして確かめてみました。
汚れ落ち、いい……!!明らかにアルカリウォッシュより強いです。しっかり落ちます。すごい!はースッキリやー=3
ただ、手につくとそのアルカリ性の強さゆえ、手荒れがひどいです。お酢をかけて中和して手を洗えば中和されますが、なんか手がお酢臭くなるし、手荒れ感はやはり否めません。
というわけで注意点としては、極力素手で触らずに溶液を作ってつけおきしたり、手で直接扱いたい時はゴム手袋をする、といったところでしょうか。
それさえ守れば、ヨーロッパにいても、快適な布ナプ生活が送れます!

いや〜チェコに移り住んで3年半、長かった〜!やっと見つけました=3
まぁあとはすごいのは、日本から持ってきたたった1kgのアルカリウォッシュが今まで保ったことです。笑
経済的だなぁ…=3


というわけで、ものすごくピンポイントの生活情報でした。

Monthly-weekly diary August! / 不定期日記・八月編。

今朝の気温は、11℃!
既に秋の訪れを感じずにはいられない、昨今のプラハです…。
もはやマンスリーとなっていますが、ウィークリーダイアリー、参ります。
This morning it was just 11 degrees!
I feel the autumn's coming...
Then, it's almost monthly diary, but let's start weekly diary.


今年の夏は、本当に猛暑でした。7〜8月にかけて、毎日33〜36℃という日が続き、しかも湿気が全くないため、湿気の強い日本の夏に慣れた私は汗がうまく出せなかったりして、体調管理の難しい日々が続きました。(そしてカプレーゼばかり食べました)
This summer in Prague was too hot. Temperature was almost the same in Japan (Tokyo), but the humidity is far lower, so my body felt very different situation and couldn't adjust to this dry summer well. So it was hard summer for me... (and I often made caprese...)


そんなわけで、日本に一週間だけ休暇に帰った時、暑さ対策でのれんを買ってきて、つっぱり棒でつけてました。この部屋だけカーテンがないので。。そしたら、かなり楽でしたよ。
Then when I got back to Japan in the end of July for 1 week, I bought very cheap "Noren" curtain. It worked!
ほら!こんなに日差しをカット!
It cuts a lot of strong sunshine, right? :-D 
部屋の模様替えにもなりましたしね。
And it changed the atmosphere of the room, too. Was nice.

暑さのおかげで、友達とプールに出かけたりと、楽しい思い出もできました。
Sometimes I went to swimming pool with my friends outside of Prague. It was so hot day but beautiful.
川の景色。River view.

ま、てことはビールは美味しいよね、という。
Hot summer means that beer is reeeeaaalllly tasty!
ぺんぎん。Penguin glass.

最近、秋ぐらいに始まりそうな、詩の本のイラストレーションオファーをこっちで頂いて、そのミーティング後にお茶。
フレッシュミントティー、すごいですよね。なかなか飲みきれないぐらい入っているし、ほんとにおいしい。
I got some offer to an project, then after the meeting I took fresh mint tea and chocolate cake. I love it.


例のフラットなピーチ。なんか分からないんですが「パラグアイ」という品種のようで、最近どこのスーパーでも見かけるようになりました。
暑い夏はやっぱり冷蔵庫で冷やした桃だよね、と思い、よく食べていました…。
あとは、夏は夏野菜だな、と思い、トマト、パプリカ、茄子、ズッキーニなど、とにかく夏野菜も取るように心がけました。
とにかく…普通あり得ないほどの酷暑だったのです。
I like this kind of peach, but it was first time for me to see such a flat peach (can you remember my past blog article??), but I found that it's written "paraguay peach". Hm, sounds so exotic... and tastes great.
It was really hot summer, so I tried to eat summer vegetables and fruits because it's naturally good for body. Peach, tomato, paprika, eggplant, zucchini, ...


あとは最近、このクソ暑い季節だというのに、ローストポークがどうしても食べたくなり、作ったところハマってしまいまして…
At the end of August, I don't know why but I really wanted to eat roast pork, then I made it often... of course it's crazy that I use oven in such a hot summer days, my room's temperature was over 30 degrees... it was crazy... but.... tasty... :p I was satisfied.

とある友達のお別れパーティーの時、1.5kgぐらい焼いてったら(写真中央参照)、さすがに余りました。笑
でも喜んでもらえてよかった♪
でも寂しいよー、また早く会いたいです。。
今月は新しい大好きな友達にたくさん出会えた&遊べた月だったので、一年の疲れが癒されつつ、新しい展開を迎えているような予感のある月でした。
For my Japanese friend's farewell party, I made 1.5kg of roast pork. It was a little bit too much. But not bad :p
This month I could have a great time with my new friends, so I was really happy. I got some fresh air and enjoyed from the bottom of my heart. 


A live performance of "DVA". It was so cool!
Dvaというバンドのライブ、友達に連れてってもらいました。めちゃくちゃよかった…!チェコで初めていいバンド見たかも。(笑)また行こうね、かおたん!




さて、個人的なこの夏最大のニュースは、遂に家にローテーブルをお迎えしたことです!!
しかも…蚤の市で、たったの500円!!!
This summer's biggest news for me was that I finally got the low table!!!
And it was just... 100Kc!! at the flea market in Kolbenova. To je prekvapeni...
実は私は、床に座って座卓でじゃないと本当には集中できない、という癖がございまして…。でも椅子&テーブル文化のヨーロッパ、なかなかこういう丁度いいローテーブルなどどこにも見つからず、本当に参っていたんです。仕方なく、どうもいまいち…と思いながら机に座って制作し、時には床に寝そべって制作し、と苦労し続けていましたが、もうどうしてもやっぱりローテーブルがないともう駄目!と思い、最近再び探していたところ、友達が「コルベノバにあるんじゃないですかね?」とふと助言をくれ、一緒に朝、プラハで恐らく最大級の蚤の市、コルベノバへ一緒に行ってくれたのです。そしたらなんと!あるじゃない…!もう運命だと思いました。しかもこの、なんですか、この三角形!意味不明!(笑)多分、子供向けなのかな?傷だらけで古いものだけど、私には充分でした。即買って、一緒に家まで運んで、このテーブルの上でサイダーで乾杯したところ、その光景は正に「日本の夏」…(笑)やっぱり、座卓だわ!と。
Why I need it is because, when I sit on the floor, I can fully concentrate on my attention to the work. For this 2 and half year I didn't have it, it means that while such a long time, I couldn't really be concentrated on my work... hmm, it's crazy. But I never could be able to find such a low table in Europe. If it's in Japan, we can find it very easily and in a cheap price! But I finally got it with my friend's advice and cooperation!
Thank you, Kuma ;)
一緒にテーブル探してくれたくまとランチ。
世界で一番、くまの食事姿を撮影している自信がある、私。笑

今は、窓際のここに落ち着きました。
ここにすると、テレビをでかいモニターとして繋いだ時にも快適ですし、何より、以前からずっと、窓際に机を置きたかったんです。でも普通の事務机を置くと邪魔で、邪魔で…。ここがベストプレイスでしたー。遊び心満載のこの三角形がまた、なんとも、使いにくくて使いやすいんです。クリエイティブな仕事の人なら分かってくれるはず、時に人間は機能的ではないものを使う方が、はかどるんです…(笑)常に動き続けてくれますからね。
机の重要性を改めて感じました。本当に、ご縁だわ。。
Now it settled beside the window.
It makes me feel really cozy and bright... Thank to God!
Now I have choice to write&draw on the narrow high table (counter), desk, and low table. Yes, I really needed these choices for my work... yeeeeeaaaaahhhh!



制作としては、今月は日本の友人でもあるデザイナーにレイアウトをお願いして、「二言語版」を制作していました。
作っていくうちに、私が本当に自分のビジョンとしてやりたいと感じていたのは本当はこっちだったんだ、という何か確信のようなものがふつふつと湧いて来て、どんどん強くなってきました。
チェコ人読者にとってはチェコ語オンリー版の方が良いのか、そうではないのか…と疑問に思い、とりあえず友人たちに片っ端から見せて意見を聞いてみたところ、二言語版の方が面白い、という意見がとても多くて驚きました。日本の話を読むのだから、意味が分からなくとも日本語があった方が興味がそそられるし、楽しめるのだそうです。知的レベルの高いチェコ人ならではの返答だなぁ…と感心したものです。
For the work, I've been making the bilingual version of Mala Japonka with my Japanese friend who's designer, Masami Yamada.
例によって仮本の山。
しかし、プロの手を借りたことで負担は減り、自分がピンとくるやり方でもっといいやり方でやってもらえて、本当に絶対に彼女の存在は必要だった、と感じました。
She does really professional work, so I thought that she was really essential for this project!

We made Japanese version first, then made Japanese&czech version and Czech&Japanese version, and finally I considered about them well, then I asked her to make the "mix" version. Because this book is for Czech children & people, so main sentences must be in Czech mainly. But characters are Japanese, so they speak Japanese is more natural than they speak Czech, so bubbles are in Japanese mainly. But both has its translation beside them, so people can understand both.

Which do you prefer?
Only Czech, or "Dvojjazicne verse"!

I'm going to print it in September, then I think I can start selling.
編集作業が終わったら印刷に出して、それから委託販売や直接販売をスタートしようかと思っていますが、10月ぐらいになるかと思います。仕上げたいな〜。




それでは、また次回!
See you next time!

"Weekly" Diary July! / 無理くり再開週刊日記!7月

恐ろしいもので、更新するクセがすっぽ抜けて以来、もうどうやって再開していいかが分からず…。とにかく、思いつくままに「近況」を更新してみることにしました。
It is terrible that I have had no idea how I can resume my weekly diary since once I lost my habit to writing this!
Anyway, today I try to write my memories of "these days".

えーそうですね、何はともあれ、これを書かないと始まらないですね。
無事、卒業できました!
I should say this first: I got MgA degree at UMPRUM and graduated this summer!

友達にもらった写真を使い回す。くま、さきちゃん、ありがとう。
卒業式の日はとにかく暑くて、冷房のないこの国での30℃超えに包まれつつの卒業でした。14世紀に建てられた古いゴシック建築の教会の中での式でした。
The day of graduation ceremony was very hot.
Sometimes I feel that hot summer days in Europe is more bad than Japanese ones, because they don't have air-conditioner usually!
But the ceremony was nice. It was held at old gothic church.

三年間、通い続けた大学。展示の片付けの日、名残惜しいものがありました。
The atelier that I've been for 3 years. I missed it a little bit. (But I hope I soon visit there!)


卒業制作については別途ウェブページにまとめる予定ですが、とりあえず写真だけ少し。
About the details of my final guraduation work, I'll make a web page later. But today I just introduce some photos of it.





まっこんな感じです!ざっと!
Just like that.

I already sold some of the books while the diploma exhibition, but now I want to replace just one picture and correct some small mistakes, then I'm planning I reprint all. If you bought my book, I'll give you the new one, so please contact me. 
For someone who want to buy this book, please wait. Thank you.

卒業式を終えた後、まだ奨学金をいただいての製作期間が三か月残っているため、必要ならばメールで教授にアドバイスはしてもらえるんですが、基本的には自分一人で制作を進めねばなりません。とりあえずこの一年間、というか三年間で得たものの総括というか、とか考えてはいたものの、やっぱり結果的には「今できることを、一生懸命やる」という、ただそれだけなんですけども。。
今は、完全にチェコ語のみで書いた『マラー・ヤポンカ』の「日本語字幕版」を制作中です。
翻訳をしつつ、例によってレイアウト直しては印刷して、の繰り返しです。
After graduation ceremony, I still have 3 months for creating because of my scholarship continues until the end of September. I slowed down of my working time but continue working. Now I'm making the Japanese version of "Mala Japonka". It's not really the Japanese version, I'm making it like superimpose the movie. I add small captions of Japanese translation beside the czech main sentences.


卒業した後、すぐに制作を続けたかったのですが、さすがに一年間の多大なプレッシャーと目に見えぬ何かと締切と闘い、その直後は展示が始まって毎日スタジオ見張り番のために学校に通い(見張っていてすら、この国ではすぐに作品が盗まれるのです。私のも盗まれて辛かったです…)、その後「ディプロマディフェンス」という作品講評会と批判とそれへの反論という一大イベントがあり(これを通過して初めて卒業が決まる)、その後も見張り当番があり、片付けがありという経過の中で相当疲れきってしまっていたらしくて、元気が出ないまま二週間ほどはゆっくりせざるを得ませんでした。(じわじわ日本語版の作業などは続けていましたが)いや、さすがに消耗してたみたいです…。最近やっと、徐々に元気になってきました。制作期間中に行けなかった病院通いなどもやっと行けました。(問題だらけっていう)
作りたい作品や試してみたいスタイルなど、あまりにもたくさんあります!早く再開したいですね…。だけど、まずは体…です。体がちゃんとしてないと、気力も充実せず、いいもの作れないので。
学校生活の中で得たものは本当に多大で。いずれちゃんとまとめたいと思います。
After graduate, I wanted to continue working immediately, but I was exhausted with final work and thesis, and pressure from it and defense of my diploma work, and studio guarding while the exhibition, etc, etc... so these around 2 weeks I needed to slow down my pace. These days I feel better, so I think I'm recovering. But not completely! Therefore, I have so many things to want to make. I want to test some new illustration styles, want to write new stories, etc, etc... hmm it's difficult... anyway, I'll try to take a well rest and prepare for concentration to my works again.



さて日常編。
Then, about daily life.

とりあえず、チェコの夏も暑いです。夜は涼しくなる日もありますが、熱帯夜みたいなものもあり、全く眠れない日もあります。。なので昼間も、暑すぎて仕事できないことも多々…。少々困っております。
というわけで滞在三年目にしてついに扇風機を買いました。。こんな小さな扇風機ですが、なかなか役立ってくれています。ないより全然マシ!湿一日中回しっぱなしです。。
In this country, summer heat is better than Japan, but still in the afternoon I can't work because of the heat. Then, finally I bought a small electric fan. It's not powerful, but much better than nothing! I need it all the day...


卒業して忙しさのラッシュが終わったおかげで、少しはプライベートな時間が持てるようになりまして、たまに友達と(ビールを飲むという名の)夜のピクニックしたり、食事会をしたりしています。ストレスから解放された後のお酒のおいしさにびっくりして楽しく飲んでいたら、せっかくちょこちょこ減っていた体重がちょっと戻りました。(;´ー`)
Then, these days sometimes I have some small home parties or picnic with my friends... I feel happy and ease.

これは日本人友達のくまこと、お魚&エビで。日本だ!と叫びながら食べました。(笑)すごい美味しかった…。日本酒も飲んじゃったよ。おいしかった…。。皆、日本から持って来たり送ってもらったり来た時に持ってきてもらった秘蔵の日本酒だとかを持つようになってきます。笑
This is a dinner with my Japanese friend Kuma, eating roasted shrimps and baked fishes... hmm. nice. We ate it shouting like "Yeeeaah this is Japanese!" :-D haha.


あと、夏だからなのか、水出しコーヒーにハマってます。お茶パックに、水200mlにつきコーヒースクープ一杯強のコーヒー粉を入れて、冷蔵庫で一晩放置するだけです。おいしいね…。ほんとスッキリした味に仕上がるので、お勧めです。コスパがいいのか悪いのかは分かりませんが、少なくともチェコには「アイスコーヒー」は売ってないので、猛暑の日もある今の時期は、とても助かります。ほっとしますね。。
These days I often make "ice coffee". It's very easy. Just put coffee powder on some paper bag and put it in the water, and wait one night. It's clean and nice taste.

常備。


あとは、室内でも緑が生い茂っています。
観葉植物にハマってから、なんだか順調に増え続けています…。
Then I just want to introduce my foliage plants (although almost all of them are poinsettia).

まず、たった五枚の葉っぱからスタートしたこのポインセチア。
根っこが生えてから土に植え替え、三ヶ月が経過…
It just start from 5 leaves, but the root soon appeared, and 3 months past... I put it to the pot, and rooted easily!
むちゃくちゃスクスク育ってます。
Big thick leaves it has now.

それから根が出てくるまで結構かかったこちらの子。
この状態のまま二ヶ月以上待ちましたが、ついに根が出て植え替え。
This one needed 2 months until the root appeared.
ちょっと見づらいですが、左の鉢、下から新しく元気なのが出て来た!ので、増えた!
というわけでその子をまた切って植え替え
Then he had a new "baby" branch, then I cut it and waiting for new root.
Now he looks like that.
現在はこんな状態。(左)

ちなみに右側のはバジル。
なんとスーパーで鉢でハーブを売っているのがこちらでは常識です。
夏になり、暑さ対策もあってか体がカプレーゼを求め、毎日のようにカプレーゼを作り続けた結果、
Right one is basil.
Beginning of this month, I really wanted to eat Insalata Caprese everyday, so I made it everyday, every night, then basil leaves are... 

こんなにあったのに
食い尽したっていうね。
あと買ってきた時点でかなり根が回っていたので、小さい鉢のまま様子見てたら案の定栄養が行き渡らず枯れるものが続出したので今は数本しかおりません。でかい鉢に替えたいですなぁ…。
...easily gone away.
Now I have just small leaves on it.
Hmm, I need to wait!

植物は、育てられるか不安だったので今まで自分ではケアせず、友達に貰ったものを友達任せで、水だけあげて楽しんでた感じだったのですが、一度植え替えとか挿し木とかやってしまうと、もうね…。戻れないね。(´▽`)楽しいです。。お金全然かからんし。
その友達から譲り受ける際、私でも面倒ちゃんと見れるかな?と不安を伝えたら「君なら、植物たちが今何をしてほしいかが分かるはずだから、大丈夫」とよくわからないことを言われ、ホントかよ?と思っていたのですが、最近思う。
「私…分かる!」(´▽`)
土が足りないとか、水が足りないとか、こうしてほしいと植物が言ってるのが大体分かるようになりました。やっぱ植え替えを自分でやったから、原理から体感として覚えたようです。
それと、枯れた枝を引っこ抜いたりするのも、以前まではなんかかわいそうでやりづらかったりしてたんですが、自分でやるようになってからはわりと平気でごんごん抜けます。何だろう。「仕方ないよね、やるだけやってこうなったのだから」って思えるというか。それと、新しく出た芽を残して育てるために今ある枝を切る、とかいうのも、今まではなかなかできなかったのですが、植え替えたらちゃんと増える!と分かってからはごんごん挿し木しています。(´▽`)いやーもう何これ、面白い。だって土しかいらないしね。それがすごい。土の凄さ…。リスペクト!大地!(謎テンション)
I worried about whether I can well take care of the plants, but my friend who gave me some plants said: I think you'll understand what they need. It was mysterious for me first, but soon I understood what it means. In addition, by starting rooting new plants 



えーあと、卒業制作中行けなかった病院というのが、ひとつは歯医者、ひとつは、何て言うんだろう…。皮膚炎?みたいな。が、すごく酷くなってまして。昨年11月から放置していた左足首外側の酷い炎症がありまして、最近どんどん広がってきてたんですよね…。痛くて靴が履けず、サンダルですらときどき当たって痛かったり、太陽の光が当たると痛かったり、ズボンのすその布がこすれても痛い…まぁ要するに何をしても痛くて。あまりにひどかったので写真のせられませんが…。
で、先日やっと行って、薬貰ってきました。
Since last November, I had a dermatitis on my left ankle. It'd been worse and worse, but I had no time until I finished diploma work and thesis... then finally I could go to the hospital and got medicine after graduate.
普通のステロイドの抗炎症剤ぽいです。
細菌性などではないだろうとのことで少し安心しましたが、まぁこれを一日一回塗ってしばらく様子を見ろとのことでした。
今が真夏の真っ盛りということもあってか、炎症が引きづらい感じがしますが、かゆくて皮膚がボロボロになって常に汁が出てるみたいな状態はなくなりました( ´∀`)はい。…酷かったな。。やはりストレスとかで悪化するやつだそうです。いやもう、仕方ないよねこればっかりはね…。ストレスなしで生きてけるわけもなく。まぁ推して知るべしてな具合です。
Maybe normal cream medicine.
It's hot summer now, so inflammation seems to be hardly cured. But the worst situation has already gone. Whew...  And doctor told me that this inflammation get worse with stressful situation. Hmm, yeah, I was really stressed by the deadline... yeah I know :-"


そしておもむろに食べ物編。
And suddenly about foods.
平らな桃。不思議だった…。味は普通の白桃で、すごく美味しかったです。でも平らなの。
Flat peach. It was the first time for me to see such a flat-shape peach... but taste so nice!
and mandarine & blueberry were also flat-ball shape. was interesting.

一時期ハマりまくっていたカプレーゼ。バジルの鉢植えの枯渇と同時にブーム終了。と言いつつ最近はバジル風味のオリーブオイルをかけることで続いています。やはり夏はトマトや。
Tomato is really perfect for summer, I think! My body needs it, so these days I often make it. 

飯テロです!鴨の腿肉。ふほほ
Yeeeaaaah I do love it! Duck confit.

近所のイタリアン屋で出してる、ほぼ餃子としか言えないもの。
かけてあるのもオリーブオイルとワインビネガー…餃子やないかっ!このいつでも行けるのですが。
最近は別の友人のお宅でも餃子をごちそうになったりして、なんか餃子には困らなくなってきました。にわかに。居住三年目が終わろうという今にして。
Is this "Gyoza"...? No, it's italian. I can eat it at an italian restaurant near my flat. But it's really like... Gyoza, Japanese dumplings. Ground pork meat is wrapped, and eat with vinegar and olive oil... hmm, really like Gyoza! I like it and feel happy.


宝物コーナー近影。
Small beautiful things who someone gave me. It's treasure.

ふぅやばい!夜になったら涼しくなったので窓開けといたら、次々に見たこともない虫たちがランプのあたりに集まってるぅ!国へ帰れ!国へ!あ、俺か!
というわけでたったの一週間、用事を済ませたら終わってしまう帰国をちょっとしてきます。今回は完全に自分のための休みです。。ありがたや。
Then, hey, I have a very short summer holiday in Japan from today. So bye-bye for 1 week :-)
Mejte se hezky leto! Ahoj, Ahoj!

ではまた!

週刊不定期日記6月①


超お久しぶりの週刊不定期日記です。
これが書けるのも、山場を超えたからこそ、です。
論文提出と本の中味の完成&印刷受け取りが終わり、一番の重圧から解放された昨日から、毎日ちょっと雨が降ったり晴れたり、風が吹いたり止んだりするだけで、世界の色が変わって、感激して写真撮ったり、ずーっと風景を眺めてしまったりしています。
それでなくとも何だか最近は、窓の外を何度も眺めてしまいます。



なんて、きれいなんでしょう。
なんて美しいんでしょう。

制作中、如何に外が見えていなかったか…。
もちろん、見ていたつもりでした。感じていたつもりでした。でも、いつも心は上の空で、どうしたら本が良くなるのか、どうしたら完成できるのか、あれをしなくては、これが間に合わないかも、大丈夫だろうか…そんなことばかりが心を占め、徹底的に戦って来た一年弱。
頑張って、よかった。心の底からそう思います。本が完成したからこそ、です。完成しないと、達成感や解放感は絶対に味わえません。
去年、いいアイディアは出ていたのに完成にまで持ち込むことがかなわず、自分で自分にショックを受けて去年の今頃は一時間も起き上がっていられないほどの体調不良になってしまったのを思い出します。あの時の悔しさは途方もないものがありました。自分を否定することしかできなかったんだと思います。あんなに体を壊したのは久しぶりでした。
あの時の分も、今年は何をしてでも、何を犠牲にしてでも、絶対に絶対に完成させてやる。私の必要なものをつかみ取ってやる。そういう覚悟で臨んだ一年でした。
必死で必死でやってきたから、やっている最中は実感がなかったけれど、ポーラ美術財団へ中間報告書を書いたり、制作の総まとめとして学校へ提出する論文を書いている間に、自分が得たものや成し遂げたものに対する実感がじわじわと湧いてきました。こういう時、文章にして報告する先があることを私はとても有難く思います。アーティストの仕事って自分自身ではなかなか評価しづらいし、満足できるということもないので、得たものよりも課題や達成できなかったことばかりが目についてしまうんですが、客観的に冷静に報告するために事実を並べていくと、ちゃんと自分が頑張ってきたこと、今まで決して得ることのできなかったものをきちんと得ることができたんだと分かります。そのことが、大事だと思うんです。

本の作品を作ってると面白いのは、本は何度も評価を受けるということ。
絵って正直、個展に一度出したら、売れたらサヨナラして売れ残ったら手元に戻ってきて保管されて、あとはまぁポートフォリオやウェブで時々見てもらって「これ好きだわ」と言われるとか、そんなものです。
しかし、本は作ってから二年経って「この本すごく欲しいんです、在庫ありますか?」なんて問い合わせが来たりする。ありますよ、とかないですよ、とか言うたびに、この本は評価を受けているんだと感じたりする。しかも見る側の人に常にそれを購入する権利があるというのは、本当にすごいことだと思うんです。これこそが、私がファインアートを主とすることを辞めた理由です。いいえもちろん、これがファインアートの劣っている点だなどという愚かなことを言うつもりはありません。ただ、私の生き方や価値観には全くフィットしていなかった、というだけのことなのです。

イラストレーションを描き続ける一年は、正直に言えば、すごく辛かった。特に最初は辛くて、描き慣れてきたという実感が湧いたのは、実は5月の終わりです。本の本文に入れる絵をやっと全て描き終わり、本のデザイン直しも終わり、あとは表紙のオマケにつけるスゴロクのために大量のカットを描き下ろすか否か、となった時に、どうせなら悔いのないように描けるだけ描いて全部入れようと思って描き始めた時が、一番楽しかった。。今までやってきて今一番楽しい!って思いました。キャラが勝手に動いてくれるというか、すごく楽しい感覚でした。どうして本文ではこれができなかったんだろう。。て思うけど、本文は本文でいいんです。気合い入れて描きながら細部で遊ぶという形で。でも、五月の終わり、初めてイラストを描くのが楽しいと思えた。あの感覚は、得難いものでした。嬉しくなりました。遂に報われた、という感覚がしました。
このあたりは、キャラが勝手に動いてくれるようになってたので、描いてて楽しかったです。


それともう一つ、チェコに来てからの収穫は、自分が文字を書くのがものすごく好きだと気がついたことです。
最初は"A Ballet Girl"を手書きの筆記体で書いたことでした。
あれも最初はうまく書けなくて大変だったんですが、書くほどにとにかく楽しくなってしまい、描き終わる頃には「もっと書きたい!」と思うほど好きになっていました。筆記体中毒とでも呼べるほどに。
その後、カリグラフィーの楽しさに目覚め、カリグラフィー作品を作ることをもくろむほどハマりましたがスタジオに却下されたので控えたんですけども、その頃作り上げたベースがまた役に立っています。
それをしながら実感したのが、日本語を書くのも好きだ、ということ。どうせ私は書道も分かってない人間だし、エセでいいや、と思って好きなように文字を筆で書いていたら、なんかこの字好きだなぁ。と思うようになり、最終的に今回の卒業制作の本、マラー・ヤポンカの表紙は、手書きのカリグラフィーになりました。

私はわりとぶちゅっと潰した丸っこくて隙間の少ない描き方が好きなようです。
逆に、細い字が嫌い。

シルクスクリーンで印刷中!これに黒の版が乗ります。乞うご期待。

うちのスタジオが、手書きの文字をかなり使いたがるスタジオと言いますか、そこにこだわりがあり、生徒たちもまた手書きのいい感じの字を書くのがうまいんですが、決してカリグラファーのように上手なわけではなく、イラストレーションとマッチするようにうまく調節してるというか、頑張りすぎてないというか…。そこが上手なんです。やっぱり大事なのは「気持ちよく書く」ことじゃないか、と。気持ちよく書いていれば、読み手にも気持ちよさが伝わるからです。のびのびと書いてあるものを見たら、ちゃんとのびのびとした気持ちが伝わります。逆にカチコチに考えたつまらない絵や文字を見れば、つまらない気分にさせられます。そこらへんが、実に上手なんです。
その中で私もこういう、自分がのびのびと気持ちよく描けるスタイルをやっと見つけ出すことができました。カッコつけるんではなくて、ラクに、気持ちよく、たのしく描く。そうできる状態を作る。そうできなかったものならば多分発想が間違ってるので、取りやめる。そのへんの姿勢は、徹底的にスタジオで学ぶ中で叩き込まれたと思います。

叩き込まれたといえば一番のものは、この三年間ですっかりイラストレーションというものが大好きになってしまった私自身だと思います!
正直に言って、日本にいる時にイラストレーションにここまで興味を持ったことも、入れこんだこともありませんでした。これは100%、チェコに来たからだ、ということです。もしかしたらチェコ以外の他の国に行っても、私はこうはならなかったかもしれません…いえ、絶対にならなかった自信があります。ボローニャに今年の春行ってそれは確信しました。私はチェコに来たからこそ、イラストレーションの魅力に取り付かれ、ハマり、頑張りたいと思ったのです。


……あれ、なんだかすっかり語ってしまいました…。卒業制作レポートになってしまいましたね。
え、英語どうしよう…。…後日またやります…とりあえず日本語でアップ。